BLOG

『ルイス・モネオ親子との共演終了』

2024/04/30

El eco de Antonio
en mi mente está
con este Romance
quiero recordar

アントニオ・マイレーナの響きが
私の中に残っている
このロマンセと一緒に
それを思い出したい

(ルイス・モネオ新作CD「Metal fundido」Romance より)

このロマンセのレトラは、
ルイスが自分のことを息子に語って聞かせた話をもとに、
息子ファン・マヌエルが書いたものだそうです。

私にもこんな話をしてくれました。

小さい頃、アントニオ・マイレーナを実際に聴いて、
そのエコーが耳に残っているんだ。
フラメンコ研究家達の中には、カンテは死んだという人もいるが、
プラスエラのヒターノが生きている限り、カンテは死なない。
絶対に。

-----

去る3月21日、4月7日、恵比寿サラ・アンダルーサにて、
ヘレスのルイス・モネオ親子との共演が無事終了致しました。
全国各地からたくさんのお客様にお越しいただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

幕開けに、上記のロマンセを踊らせていただきました。
レトラに出てくるアントニオ・マイレーナ、マヌエル・トーレ、アグヘータ・ビエホの歌声が、
すぐそこに聴こえて来るように感じるのは、
ルイスの発する言葉が、
ヒリヒリとしたリアリティを持つからだと思います。

ルイス・モネオ親子の、フラメンコに対しての誇りを痛いほど感じ、
脈々と受け継がれるアルテに慄き、
そんな中で私は何故踊るのか。
踊れるのか。

私の生きてきた道のりと彼らの人生は全く違うけれど、
同じ人間として、
フラメンコを愛する者として、
逃げずに向き合うこと。
深いレスペトで身体を満たし、
怖いけど、でも卑下しないこと。
背伸びするのではなく、最大限の集中力で対峙すること。

プラスエラというフラメンコが生きる地域で、
フラメンコを生きてきた彼らが、
底無しのフラメンコを浴びせかける。

昨年に引き続き、
フラメンコの恐ろしさ、美しさに震えた二日間でした。

Solo bailar という企画を二日間与えてくださった(株)イベリアの皆様、
サラ・アンダルーサのスタッフの皆様、

ルイス・モネオ、
ファン・マヌエル・モネオ、
パルマで参加してくれた小谷野宏司さん、

そして観てくださったお客様、
本当にありがとうございました。

プログラム

  1. ロマンセ
  2. ギターソロ(ブレリア)
  3. シギリージャ
  4. カンテソロ(マラゲー二ャ)
  5. ソレア

フィン・デ・フィエスタ

3/21

3/21
博多クラスのメンバー、古迫うららさん、市村美穂さん、山根律子さんが駆け付けてくれました

4/7

4/7

4/7
踊り手仲間の福山奈緒美さんも来てくれました

一覧へ戻る