『授賞式』
2024/06/27
去る6月17日(月)、アルカディア市ヶ谷にて、
一般社団法人現代舞踊協会制定授賞式が執り行われました。
まず協会の30年表彰があり、
次に名誉ある江口隆哉賞が、
フラメンコの小島章司先生、山海塾の天児牛大氏(今年3月にご逝去され、蝉丸様の代受)の御二方へ授与され、
その後、河上鈴子スペイン舞踊賞の授与となりました。
江口隆哉賞の御二方は、海外公演が多く、日本では観る機会が少ない世界的舞踊家です。
お二人の隣に私???
なんということ・・・!!!
冷や汗です。
なんとか踏ん張りながら、
感謝の気持ちを胸に、立たせていただきました。
歓談の後には、以下の賞の授与がありました。
・河上鈴子記念現代舞踊フェスティバル賞
・奨励賞
・新人賞
・新人振付賞
・河上鈴子スペイン舞踊新人賞
・ダンスプラン賞
・現代舞踊フェスティバルチャコット賞
これから舞踊界に羽ばたくであろうダンサー達がずらっと並び、
前途を祝福する賞を受け、キラキラ輝いています。
そして人生後半も後半、63歳の私には、
まだまだ息切れするには早いぞ、これからだぞ、と言っていただいたように思います。
ジャンルを問わず、幅広い年齢層のアーティストの後押しをする協会の姿勢に頭が下がり、
フラメンコも現代舞踊の一つ、という理事長の言葉にハッとします。
フラメンコはフラメンコでしかない、ということはフラメンコの事実なのですが、
現代に生きる舞踊であるということも、またシンプルな事実であると気が付かされました。
河上鈴子スペイン舞踊新人賞の島田純子さんは、富山で舞踊活動、教授活動を精力的にされていますが、
もうあれこれ15年以上前に、富山で共演したことがあり、
なんとも嬉しい再会となりました。
河上鈴子スペイン舞踊新人賞の島田純子さんと
授賞の知らせを受けた時に、
授賞理由を読んで思わず涙が溢れたということを、前回のブログに書きましたが、
なんと元々の文章は小島先生が書いてくださったもので、
それを簡潔にまとめての発表となったとのこと。
事務局にお願いして、小島先生の書かれたものを読ませていただきました。
深い、深い言葉に、身震いしました。
少しだけこちらに紹介させてください。
「ジャンルを問わず芸術家の本質は、あくなき無限のエネルギーを一つのことに注ぎ込む集中力を備えていることが第一であろう」
「日常生活の中で一番大事に思えることが『芸術』であるという意識を、日々感じながら時を刻んでいくのである」
「あくなき芸道への追求は自己を磨くものである。」
日本フラメンコ協会副会長 小林伴子先生と、江口隆哉賞の小島章司先生と共に
麿赤兒さんが、
「賞をもらうということは、一生踊り続けなくてはいけないという罰を受けることである」
と仰ったと聞いたことがあります。
今まで応援してくださった皆様に喜んでいただけたことが、
何よりも嬉しいことでしたが、
この重い罰を背負って、
小島先生が書いてくださった、芸術とは何かという命題を胸に、
歩んで行きます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。